【話題30】

経済学的な視点から話題27を読み解き、考える
大串　和紀

• 1．はじめに
• 2．持続可能な社会とは
• 3．食料供給から見た持続可能性
• 4．食料安全保障の必要性について
• 5．農用地の確保について（１）
• 6．農用地の確保について（２）
• 7．食料と環境保全について
• 8．農業の担い手確保について
• 9．農業政策の見直し
• 10．「持続可能な社会」実現へむけて、今日の農業政策議論に欠けているもの

ホーム >> 話題一覧 >> 1．はじめに ｜ 経済学的な視点から話題27を読み解き、考える

Seneca21stの主題は、物質と生命の循環する持続可能な社会の構築を目指すことだと理解しています。そのような中で、話題27では、地球環境の保全及び持続可能な国土経営を行うために、農業関連の施策として

・食料自給力の確保とそのための農用地の保全

・農産物価格支持政策の見直しと環境直接支払いの導入

・大規模農家の育成

を行うことを提案しています。

これらの点について、農業経済学者はどのように見ているかを、話題27の記述と山下一仁著「農業ビッグバンの経済学　―真の食料安全保障のために―　」（2010年　日本経済新聞出版社）の記述等と対比して紹介し、さらに、我が国の国民を我が国の国土で持続的に養うということ（これが究極の食料安全保障です。）について考えてみたいと思います。

2. 持続可能な社会とは

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