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宮城県「蕪栗沼・周辺水田」の『ふゆみずたんぼ』～ラムサール条約湿地での多様な生きものを育む取組み～
みやぎ・ふゆみずたんぼ研究チーム
5.圃場整備計画策定上の環境配慮「蕪栗沼・周辺水田」の伸萠地域では、その一部を「蕪栗沼地区（156ha）」として、現在ほ場整備事業の計画策定を行っている。圃場整備工事を行う際の生態系への影響を最小限にするために、環境配慮検討委員会を設立して検討を行っている。同会のメンバーは、「蕪栗沼地区」の受益者、区長、非農家代表、環境団体（ＮＰＯ田んぼ、ＮＰＯ蕪栗ぬまっこくらぶ*1、日本雁を保護する会）､大崎市など関係機関で構成されている。 環境配慮検討委員会において圃場整備計画について検討した結果、蕪栗沼に隣接する部分の40ha程度を環境配慮エリアの農地に設定することとした。このエリア内の排水路は、コンクリートフリュームによる装工を行わずに「浅い土水路」とすることにより、魚類や昆虫類等の生息に配慮することができた。なお､排水路を浅くするために､暗渠排水工からの排水は農道下に専用のパイプを埋設して排水することとした。また、環境配慮エリア以外の区域においても、排水路に「深み」や「お助け工」を設置するなど、現在は、環境配慮検討委員会の上記の提言を受けて、地元農家の合意形成を進めている。
みやぎ・ふゆみずたんぼ研究チーム H21.5.14
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