持続可能な国土経営の展望(農業農村)を創ろう
中道　宏

• はじめに
• 1.持続可能な国土経営の展望は、次を踏まえたものでなければならない。
• 2.なぜ「展望」が必要なのか
• 3.「展望」の骨格
• 4.持続可能な国土経営の展望(農業農村)を創ろう

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話題27「地球を意識しながら、日本の食料自給力の確保と持続可能な国土経営を考えよう」に対して、話題30「経済学的な視点から話題27を読み解き、考える｣が提供された。

これは話題27の未熟な表現を読み解き、山下一仁著「農業ビッグバンの経済学―真の食料安全保障のために―」の主張と重ね合わせ、

①環境基本計画に言う「持続可能な社会」の具体的にはどのようなものか
②「持続可能な社会」における農業・農村のあるべき姿はどのようなものか
③「持続可能な社会」において農村はどのように役割分担するのか

と問題提起したうえで、
「「持続可能な社会」は世界全体の足並みが揃って初めて実現可能なものであることは十分承知していますが、我が国が自国の資源を使いながら食料とエネルギーを持続的に確保できるようにしなければ、最も大事な国民の安全保障も「持続可能な社会」も実現できないと思います。」と提案している。

有り難いことにseneca21stにはこれまで多くの話題を提供いただいているが、これらを纏めて話題30に応えるには十分でない。そこで、上記①を踏まえながら②について展望を拓く話題提供を呼びかけるために話題32｢持続可能な国土経営の展望(農業農村)を創ろう｣を、また同じく③について話題33「都市と農村の関係はいかにあるべきか」を提供することとした。

1．持続可能な国土経営の展望は、次を踏まえたものでなければならない。

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